ちゃみのブログ@二人目妊活中

出産準備とか子育てとかたまに趣味のこととかにゆる~く奔走する。

低用量ピル服用経験と無排卵と妊娠と。

 

 こんにちは、ちゃみと申します。

 実はわたし、二十一歳のときから二十八歳になるまで、実に七年間、低用量ピルを服用していました。

 ピル服用中止した頃に、結婚、引っ越し、新しい環境での仕事に体がついていかず、無排卵と診断されてしまいました。そこからの、中容量ピルの服用、妊娠に至るまでの過程も一緒に綴っていこうと思います。

 

 

21歳、低用量ピル服用を始める

低用量ピルとは

 ピルといえば、避妊のイメージが多い方もいらっしゃいますが、PMS月経前症候群)の軽減や、子宮内膜症の予防、月経の周期を整えることなどにも使われているものです。

 わたしもにぶ~い生理痛、日に何度もトイレに駆け込まなきゃいけないほどの量の多さ、一週間以上続く出血、酷いニキビに悩んでいて、大学生のときに思い切って、ピル専門外来を受診しました。

 低用量ピルは何種類かあって、わたしはニキビにも効きやすいと噂の『マーベロン28』を選択しました。

 

ピルのメリット、デメリット

 わたしの母の世代なんかは、「ピルなんて怖いもん飲むな」と言いますし、ネットにも脅すような記述も少なくないですが、わたしとしては、飲んでよかったです。

ピルを飲んで感じたメリット

・生理痛が軽くなる

・経血量が減る、期間も短くなる

・生理周期が安定して、旅行などの計画が立てやすい

ピルの飲んで感じたデメリット

・毎日同じ時間に飲まなければならない。飲み忘れができない。

・半年に一回、血液検査を受ける必要がある(稀に血栓症などの症状が現れることがあるので、喫煙習慣などがある人は特に注意)

・保険が効かない(1シート28日分が2000~3000円程度)

 

 ピルを飲んで太った、不正出血起こった、何か副作用があった、といった不具合は全くなかったです。中には体質が合わない方もいますが、その場合違う種類のピルに変えると症状がおさまったりするようです。

 血液検査に関しては、ピル外来で採血してくれるので、健康診断代わりになって良かったちゃ、良かったです。血栓症などのリスクも、普通に過ごしている方ならほぼ心配ないとは思いますが、コレステロール値が高すぎると、処方してもらえなくなります。海外製のピルなどをネットで購入出来ちゃったりしますが、自己判断で飲むのは、やっぱり危険。

必ずピル外来や婦人科で処方してもらいましょう。

 

 

28歳、ピルの服用を中止する

 ピルを飲むと、ピルの中に含まれるホルモン剤が、体に排卵していると錯覚させ、排卵が止まります。だから、避妊効果があるんですね。

 大学を卒業し、社会人になり、学生時代から付き合っていた今の旦那と結婚することになったわたし。入籍し、新婚旅行を終えたタイミングで、ピルの服用を止めました。

 止め方は簡単。単純に飲むのを止めるだけで、特に何か診察を受ける必要もありませんでした。

 ピルを止めてから、排卵を伴う生理が戻ってくるまで、個人差があって早い人では、止めた次の月、長くても半年以内には、ほとんどの人が元通りになるらしいです。

 わたしの場合も服用後、一か月生理が飛びましたが、翌々月には通常通りの生理が来ました。やあやあ、一安心。

 

ピル中止から七か月後、生理が止まらなくなった

 一安心、と胸を撫で下ろしたのも束の間、その後、生理の周期は乱れました。

 生理がきっちり一か月で来るときと、一か月半、二か月近く来ないときと、不安定な周期に。あと、生理の量が滅茶苦茶減りました。(四日間くらいで終わる)

 不安だな~と思っていた矢先、終わったはずの生理が、一週間後また始まり、しかも少量がダラダラと終わらない。

 これは、ま ず い……

 婦人科に駆け込みました。

 

ああ、無情……無排卵と診断される。

 田舎なので、婦人科が少なく、わたしが駆け込んだ病院も産婦人科がメインといった感じでした。

 先生に症状を話し、エコーなどを取ってもらい、下った診断は、

『無排卵月経だと思います』

 ガーンとショックを受けるわたしに、先生は「よくあることです」と表情筋をピクリともさせずに一言。

 わたしにとっては一大事なんですが!! と取り乱しそうになりましたが、先生なりに安心させようという配慮だったのかな、と気を取り直し、大人しくお薬をもらいました。

 

処方されたのは、『ノアルテン』と呼ばれる中容量ピル。

 女性ホルモンには『卵胞ホルモン』と『黄体ホルモン』の二種類があります。

『卵胞ホルモン』……子宮内膜を厚くする。卵胞を育てる

『黄体ホルモン』……受精卵を着床しやすくするために、内膜をフカフカにする。基礎体温を上げる

 ざっくりすぎますが、大体こんな感じ。二つのホルモンが、排卵日前後を境に増えたり減ったりして、生理周期が出来上がっているんですね。

 処方されたノアルテンというホルモン剤は、『黄体ホルモン』を補充する役割があります。
 まず、ノアルテンを三日間、朝晩飲むように指示されました。すると、ダラダラ続いていた生理が止まり、飲み終わってから一週間後に、消退出血が起こりました。

 ノアルテンによって、生理周期が強制的にリセットされた、という訳です。

 やあやあ、これで一安心。

 

治療は半年☆

 はい、お察しの通り、全然一安心じゃあないです。

 リセットされただけで、根本的な解決には至っておりません。

 わたしの場合、毎回無排卵なのか、それとも排卵と無排卵を繰り返しているのかは、分からないと、医者から言われました。

  

「これから最低半年は、ノアルテンを飲んで治療した方が良いと思います」

 

 もう一回、聞いてもよろしいでしょうか????

 

 半年?? 半年も?!

 ノアルテンを飲んで、生理周期を整え、子宮内環境を良くするためには、最低半年は必要だと断言されました。

 しかも、ノアルテンを飲んでいる間は、排卵が止まるらしい。

 

 もう一回、聞いてもよろしいでしょうか???

 

 無排卵で悩んでいたのに、排卵止めちゃうんかい!!!

 ノアルテンは黄体ホルモンを補充する薬なので、排卵前に飲むと避妊効果があり、排卵、受精後に飲むと着床を助ける効果もある、というのです。すげー薬やね。

 そしてノアルテンの飲み方は、低用量ピルと違って、ややこしい。

 生理初日から十四日目。そこから五日間継続して朝晩飲む。という、自己管理が滅茶苦茶求められるのです。

 とにかく、先生の方針は固く、「中途半端に今すぐ子作りに励むより、半年間じっくり治療した方が近道」という言葉に従うことに。

 

 家に帰って、旦那に『半年待ってほしい』と超深刻に告げたものの、当の旦那は「ふーんそうなんだ! ま、治らないもんじゃないって先生が言ってるなら大丈夫でしょ。気にすることないよ」で、終わり。

 これに結構救われました。クヨクヨしがちな性格なので、これくらいドーンと構えてくれる旦那で良かった。ありがとう。

 

 しかし、わたしはこの時大きな勘違いをしていたのです。

 自分は健康だから、ノアルテンを飲んで、生理周期を整えれば、自然と排卵は戻ってくる、と……

 

排卵の原因は、低用量ピルの長期服用のせいだったのか?

 わたし個人の意見としては、ピルのせいではないです。

 原因の心当たりとしては、環境の変化。

 結婚を機に実家を離れ、知り合いが誰もいない旦那の転勤先についてきました。恥ずかしながら一人暮らしの経験がなく、上手くいかない家事。新しく始めたフルタイムの仕事。旦那との生活習慣の違いでちょっとずつ溜まるストレスと乱れる生活リズムで、体重が一気に六キロ近く増え、その後一気に七キロ近く落ちたりと、精神的にも肉体的にも不安定でした。

 多分、そのせい。

 また、婦人科の先生にも「ピルの服用が無排卵不妊の原因になるのか」と尋ねたところ、「関係ありません!」と即答でした。

 それから、ノアルテンを飲み続けて半年……

結局、無排卵は治っているのか?いないのか?

 半年間、ノアルテンを飲み続け、生理周期と子宮内環境を整えることで、無排卵が治ったのか?

 

 という、わたしの問いに先生は、

 

「それは分かりません。」

 

 えー!!どういうことだってばよ!!

 じゃあなぜ、わたしはこの半年間、生理周期を数え、ノアルテンの飲み忘れがないように細心の注意を払ってきたのか。

「ノアルテンを飲むことをやめて、排卵が正常に来るか調べるのなら、それは本格的な不妊治療に取り組むときです。」

 

 え、先生。わたし不妊なんですか??

 この二文字に多大なるショックを受けました。

 え、治療したら治るんじゃないの? 不妊なんて、この半年間一言も言ってなかったじゃないですか。先生、あまりにも言葉が足りないんですが。

 ただ、わたしが本当に無排卵かどうかというのは決まったわけではなく、通常の排卵があって妊娠も望める可能性も十分に残っている。まずは基礎体温をつけて、タイミングを取り、それでも出来なかったらクロミッド等の排卵促進剤を使用し、それでもだめなら不妊の専門外来を紹介する、という説明まで受けて、半年通った産婦人科に通うのを止めました。

 先生的には、もう少しノアルテンを飲むことを勧めたかったみたいですが、これ以上薬で排卵を止めるうんぬんを続けていても、空しいというか、待ちきれなくなったというか。

 

急転直下。ノアルテン服用中止の翌々月にまさかの妊娠発覚

 ノアルテン服用を止め、排卵が始まるここからが本番です。

 基礎体温とにらめっこして、タイミングを取ろう!

 と意気込んだものの、ノアルテンを飲んでいた時期の基礎体温は参考にならないため、自分の生理周期が一体何日ごとなのか、排卵日はいつなのか、など全然分かりませんでした。

 なので、大体三十日周期と仮定して、本当にあてずっぽうで、タイミングを取りました。

 すると、何故か生理が来ず、基礎体温も36.8から36.9℃のあたりをウロウロ。もしかして、と思って生理予定日から二週間後、妊娠検査薬をチェック。数十秒も待つことなく、すぐさま鮮やかにラインが出ました。

 要するに……

 ノアルテン服用中止(3月)→タイミングを取る(4月)→あれ、基礎体温が下がらない。検査薬陽性→産婦人科へ行く(5月)→おめでたです。

 

 なんか、あっさりしすぎて呆然。

 

 おそらく、ノアルテンで半年間、生理周期を28日に整え、子宮内の環境が整っていたことと、半年の間に新しい土地に慣れ、精神的な余裕が出たこと。この二点が幸運に繋がった、と自己分析しています。

 

 

終わりに

 その後の妊婦検診でも問題なく、スクスクと育ってくれています。

 胎動を感じるたびに話しかけてみたり。

 無排卵だ、不妊治療だ、と、不穏なワードに苦しめられた頃に比べれば、気持ちの面で雲泥の差です。

 また、ノアルテンを飲んでいた時期にも、妊娠に備えて、葉酸とマカは飲んでいました。

 葉酸は特に色々と種類があって、どれにするのか悩んだのですが、リーズナブルかつ、良い成分をたくさん含んでいたAFCさんの葉酸とマカを飲んでいました。

 まだ見ぬ赤ちゃんのためにも葉酸を摂りたい。でも、よくオシャレな芸能人が宣伝している葉酸は、月7000円や8000円もする。それを何か月、下手したら何年も出し続けるのはキツい。その点、AFCさんの葉酸はそれの半額か半額以下で買えるので、お財布に優しく、大変ありがたかったです。

 少し匂いはありますが、小さめのタブレット(バ●ァリンより小さい)で飲みやすく、「半年間の定期購入」といった縛りがないのが良心的です。

妊娠を希望する方、妊娠中・授乳中の方にオススメのやさしい葉酸サプリ♪

 

 予想外のスピード授かりだったので、ピルを飲んでいる間にも、妊娠に備えていてサプリを飲んでいて良かったと思いました。

 ノアルテン服用し始めた頃は沈んでいたのですが、徐々に楽天的な本来の性格が顔を出して、よーしいつか来る赤ちゃんのために葉酸じゃあ、と切り替えも早かったです。笑

 葉酸を飲んでみた感想についても、そのうち書こうと思っています。

 

 長々となってしまいましたが、わたしが低用量ピルの服用を通して思ったこと。

 

・ピルが無排卵不妊の直接的な原因になることはない

・正しい飲み方さえすれば、安全な避妊、PMSの軽減、子宮内の環境を良く出来る

 ということです。低用量ピルは、不妊治療に使われたりもするくらいですからね。

 生理トラブルを抱えている方は、ピルを飲み始める前に、きちんと婦人科で検査を受けること。

 ピル服用中止後に生理トラブルが始まった方は、早めの受診をすれば、妊娠出来ます!!

 

 以上、わたしのピル服用経験と、無排卵と、妊娠と。でした。

 

ちゃんちゃん。