産婦人科の紹介状と空飛ぶマタニティマーク
こんにちは、ちゃみです。
今日は、紹介状とマタニティマークのお話の二本立てです。
病院でもらう紹介状って、内科だとその場ですぐ出してもらえますが、産婦人科はちょっと違ったんです。
そしてマタニティマークは、母子手帳をもらった市役所でもらえると思っていたら配布されず。(欲しいと自己申告する必要があったらしい)しかしその後、思わぬところで手に入れました。
そんなあれこれを今日は語っていきたいと思います。
紹介状が必要になった!
妊娠20週頃までに一度、里帰り先の病院で受診が必要
旦那の転勤先についてきているわたしは、里帰りをすることに決めていました。
母子手帳をもらったときに市役所の方から、「人気の病院だと、妊娠が分かった時点で分娩予約を取らない間に合わない」と言われ、慌てて実家近くの病院に連絡。
すると、分娩の予約は急がなくても余裕があるが、20週頃に一度来院してほしい、と言われたのです。
実家から自宅まで、飛行機を使って半日の距離……事情を話してどうしても行く必要がありますか? と食い下がると、カルテを作ったり、妊娠の経過をするためにも、必ず来院が必要です、ときっぱり。
ならば仕方がない、と必要なものを聞くと、
・保険証
・母子手帳
・血液検査や子宮がん検診の結果
・紹介状
とのこと。
通院先の産婦人科の先生からショックな言葉……
妊婦検診で通っている産婦人科の先生には、妊娠が分かってわりとすぐに、正直に「里帰りをするつもりがある」と伝えていました。
特になにも考えず、早めに伝えておいた方が良いかなー、と思ったんですが、それを周囲の人に言うと、「里帰りするなんて言ったら、先生の対応悪くなるんじゃない?」と心配されました。分娩は一番病院にとって儲かるから、里帰りの妊婦さんへの対応が冷たくなるって話を聞いたことがある、と。
そんなまさかー、とは思ったんですが、実際そういうこともあるみたいで、ギリギリまで伝えない方もいらっしゃるようですね……
元々、愛想の少ない先生だったので、これといって不都合を感じてはいなかったのですが、次の検診のタイミングで紹介状を書いてほしい、と言うと、
「え、本当に必要? 出産前に里帰りするときだけじゃなくて? 必要なら仕方がないけど、ちゃんと向こうに確認しておいてくださね。何度も紹介状書くのは面倒だから」
先生、面倒って表現は傷つきます。
さすがにカチンと来たのですが、先生は悪気があって言った感じでなく、相変わらずの無表情。隣に座っていた夫も何も言わず(ちょっと咎めてほしかったのに)
わたしも強気になれず、先生がそこまで疑ってくるので、絶対に必要なものではなく、あった方が良い程度のものなのでは、と不安になってきてしまい……
さらには、面倒とまで言われた……もしかして、里帰りするから冷たい言葉をかけられたんじゃ、と余計な想像力を膨らませてモヤモヤ。
再び、里帰り先の病院に連絡することに。
紹介状は二度、必要になる
里帰り先の病院に再度連絡を入れると、やはり紹介状は必要とのこと。
勝手に、内科でもらう紹介状みたいに、気軽に出してもらえるものと思っていたのですが、産婦人科で出される紹介状には、子宮頚管の長さやこれまでの検診の結果などを書くそうなのです。
だから、20週頃と里帰り直前の二度、必要になるんですね。
なるほどなるほど。そういう事情は、先に知っておきたかった……
紹介状を出してもらうのに5千円ほど掛かった
満を持して紹介状を出してもらうことにしたわたし。
実家に帰省する前日に予約していた産婦人科へGO.
実費だけど、紹介状を出してもらうだけだから3千円くらいかな、と高を括っていたら、5千数百円請求されました。ひぇー! 子宮頚管の長さを測るのに、エコー使ったからもしかして高くなるかもと、途中から嫌な予感はしていたけど、受付の人も先生も費用について何も言ってくれないから油断していた……
財布に現金が入っているか慌てて確認しました笑
病院によって費用は違うようですが、皆さん余裕を持ってお金をおろしておきましょうね。
そして、これだけ出費したのだから、一体どんな重要なことが書かれているのかこの目で見ておきたい! と中身を確かめようと思ったら、封筒に入れられ、ぴっちり糊付けされていました……確かに、紹介状の内容を偽造や改造されたら一大事だから、出せなくなっているのは当たり前か。本当に、なにも考えていないわたし。恥ずかしい……
マタニティマーク
さて、紹介状を握り締め、実家に帰省。
飛行機に乗ることになったのですが、20週頃のわたしは、全くお腹が目立たず、言わないと妊婦と分からない状態。旦那は自宅に残しての一人旅だったので若干不安だったのですが、妊婦であることを告げると、CAさんが快く荷物の上げ下げなどを手伝ってくれました。
空港から乗った電車でも運良く座ることが出来、一安心。
実家になんとか無事にたどり着き、安堵のため息をつくわたしに母が一言。
「マタニティマークとかつけてないの? 見た目じゃ妊婦って分かってもらえないから、不安だわ」
マタニティマークの必要性とは
わたしが現在住んでいるところはとても田舎。出勤時も休日も、自家用車移動が基本で、特にマタニティマークを必要とする機会がなかったのですが、確かに、帰省の道中あった方が便利だったかも。
何故なら、わたしは妊婦です、と自ら言うのはなかなか勇気がいるし、だから優遇しろと催促しているようで心苦しい。
マークをつけていれば、さりげなーく妊娠していることを周囲に分かってもらえるな、と思ったのです。
実は、空港から実家へ向かうため、電車に座っているときに、途中で杖をついたご老人が、家族に付き添われながら乗ってきて、わたしの近くに立ちました。普段だったら譲るのですが、長旅の疲れせいで、揺れる車内で踏ん張る元気が残っておらず……目的地まで長い時間ではなかったのですが、降りるまでの間、心が落ち着かないまま座り続けました。降車の際、ご老人に直接、どうぞと一声掛けてきたものの、だったらもっと早くに譲ってほしかった、と思われてなかったかな、気にしていたんです。
あのときマタニティマークがあれば、もう少し心穏やかに電車で座っていられたかな、と。
でも、マタニティマークをつけていると嫌がらせをされる。なんて悲しい話、たまに聞きますよね。実際、母の言葉を聞いた妹は「つけてたら、逆に危ないこともあるんじゃない?」と言っていました。
けれど、お腹が目立たない妊娠初期ほどつわりが酷かったり、体の不調が多いのも事実。本当に難しい問題です。
妊婦は優遇されて当然、マタニティマークを悪用してやろうと思っている人は少ないし、妊婦さんに悪意をもっている人も少ない。ただその少数派が起こした嫌な話が、良い話より広く拡散してしまって、マーク自体にネガティブなイメージがついてしまったら悲しいことですよね。
色々と考えたのですが、出先で何かあったときに、妊婦とすぐ気づいてもらえる印が、お腹が目立たない時期は特に必要だな、と思ったので、マタニティマークをつけることにしました。
マタニティマークがもらえるところ
マタニティマークって、2006年から厚生労働省が推奨し始めたらしいです。案外最近なんですね。もっと昔からあったような気もするけど、記憶って適当なもんです笑
さて、肝心の配布場所は
1、自治体の窓口
2、鉄道の駅窓口
3、雑誌の付録
この3つが主のようですね。雑誌は『初めてのたまごクラブ』だと、毎号必ずマタニティマークがついています。
わたしは、母子手帳をもらうときにもらえませんでした。後で知ったのですが、欲しいと自己申告しなければならなかったようです。
また、上記の『初めてのたまごクラブ』は妊娠13週までの方を対象としていて、その時期を過ぎていたし、マタニティマークだけを目的に買うのはちょっと違うかなぁ、と。残るは駅の窓口ですが、小さな駅や地方だと置いてないことがあるよう……
新事実。空港でもらえるらしい
すると、妹が「空港でももらえるらしいよ」と教えてくれたのです。
調べてみると、JALとANAの二社は、空港カウンターでもらえるようなのです。
ANA
自宅へ帰る際、ANAを利用する予定だったので、迷わずチェックインカウンターに向かい「マタニティマークをもらいたいのですが」というと、すぐに対応してくださいました。
JAL
ということで、JALのカウンターにも向かい、もらうことが出来るか尋ねると、週数や乗る便を特に確認されることなく、快く対応してくださいました。
ANAは搭乗予定があったので便名や数週を告げたのですが、どちらの会社も、母子手帳の提示などは求められませんでした。
マタニティマークを必要としていて、かつ飛行機に乗る機会があれば、空港でもらうのもアリかなと思います。
JALの方がスタンダードな形で、丸っこいフォルムの飛行機が可愛いです。
ANAの方が変わった楕円形で、ヒマワリの花が目を引きます。
まとめ
里帰り先の病院に分娩予約出来るか早めに確認を
20週頃を目途に一度来院を求められたら、紹介状が必要になります。
しかし、紹介状を求められず、里帰り先の病院の方が、検査をすることもあるようです。どちらにせよ、費用は掛かるので、現金は多めに持っておいた方が無難です。
空港でもらえるマタニティマークがある
わたしのように飛行機に乗る機会がどうしても出てきてしまう方は、空港でもらうのも一つの手です。つけるかどうかは自己判断になりますが、非常時、周囲に妊婦であると知らせる役割もあるので、全く不必要ではないはず。
不必要な外出は避けるべきだけど、ずっと家の中に閉じこもっているとストレスが溜まりますし、やむを得ず人の多いところに出向かなければならない時だってあります。
頂いた親切をありがとうと素直に感謝し、いつかどこかで恩返ししたいです。
ちゃんちゃん。